明石人丸山の麓に沸き出でる霊水....亀の水。
播磨の三名水のひとつにもあげられている。
無病長寿の水ともいわれ
ペットボトルを手にして水を汲みに来る地元の人が絶えない。
今は亡き親父が
よくこの湧水を汲みにきていたことを思い出す。
早朝に汲んできたこの水で
朝の珈琲を淹れてくれた。
「どや?亀の水で淹れた珈琲は一味違うだろ?」
「ん.... そかなぁ…」
まだ学生だった当時
とくに味の違いなんて分からないまま適当に相槌を打っていた。
久しぶりにこの亀の水を訪ねてみた。
ペットボトルに汲んで持ち帰り
あの頃の親父がしていたのを思い出しながら珈琲を淹れてみた。
「ぁ....ちがうな、この味」
今なら親父にちゃんと答えられそうな気がする。
「うんうん♪ やっぱ美味いわ、ありがとうな 親父」
亀の水を汲みに来て、そんな昔のことをふと思い出してしまいました。
コメント